<コラム> 阿蘇と聞いて思い浮かぶ場所は・・・?

阿蘇の大地




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今から11年前に熊本日日新聞朝刊に1年間コラムを連載させて頂ました。ふと移住当初の懐かしいコラムをみつけたのでご覧下さい。

阿蘇と聞いて思い浮かぶ場所は……?

おそらく多くの方は、阿蘇山(阿蘇五岳)、草千里、大観峰を思い浮かべるのではないでしょうか。私自身も幾度となく阿蘇を訪れていたが、それでも 阿蘇と言えば代表的な観光地が阿蘇だと思い「阿蘇は何度も行った大地、もう観る場所もない」程度にしか思わない場所だった。そんな自分がまさか、阿蘇は日本一の大地と思い、阿蘇へ移住をするとは・・・

その転機は今から5年前、それまで務めていたバス会社を辞め、バイクで日本一周47都道府県を巡る7ケ月の旅へ出る。全国を駆け巡る中、いろんな 大地で沢山の人との出会い、その出会い=会話の中で地図、ガイドブックに載ってない“情報”を知る事に。

旅の魅力とはその大地の景色、温泉、食べ物を楽し む事は勿論、実は出会いこそ、そんな魅力をより知る事が出来る貴重な情報源だと感じる。

実際、私が初めて阿蘇を訪れたのは中学生の修学旅行、それ以降も社会人となり旅行関係の仕事に就き幾度も訪れているため、旅の途中に阿蘇を訪れた際も素通りのつもりで訪れる。

しかしそこで地元、旅仲間から貰った“情報”を頼りに行動すると、今まで幾度も訪れていた“阿蘇”は、表面的な一部の魅力で あり、本当の魅力はこれ迄自分が通過している道沿いにあったり、目の前にいても気づいていない魅力があまりにも多い事に驚く。

結局、自分が素直に興味を持 たない事には、どんなにすばらしい景色を見ても心に入ってこない、楽しむためには、まず自分がそこに興味を持つ事の重要性を旅の中で経験する。

するとどうだろう、これまで何度も訪れた阿蘇は、実は“情報”を持つ事で、春夏秋冬、朝昼晩でまったく違う魅力を感じる事ができる、まさに日本一 の場所へ!

そんな阿蘇の魅力をより知るために阿蘇へ移住をしよう!と決意。旅を終えた翌年に阿蘇へ移り住む。ただ、住むだけでは以前の私同様、多くの人が 阿蘇の大地の本当の魅力を知る事なく通過している現状が変わらない。

それなら、自分が気づいた阿蘇、旅の魅力を少しでも多くの方へ伝える事が出来る取り組みを考え、阿蘇を訪れた方に“情報”を伝える事が出来る旅宿を立ち上げる。

5月1日になった瞬間、談話室の照明が消え真っ暗に、そしてその場にいる全員から“ハピィバースデー~”の歌声が。常連が中心となり宿泊者全員の寄せ書きとケーキで祝いをしてくれる私の誕生日。

毎年その趣向が変わり、毎年私がびっくり!何よりこの宿をやって良かったと心から思う感無量の日である。4年前に阿蘇へ移住してきた当時には考えられない事である。

阿蘇へ移住して来た当時、知り合いはいない。見知らぬ大地でいかに自分を受け入れてもらうか。「どんな場面でも双方が納得しない限り、どんな良い言葉も、企画も形にならない」阿蘇へ来て一番大切な事、それは地元(阿蘇)に受け入れてもらう事。

全国的に認知ない施設をいかに理解頂くか、まず企画書を作成。内容は旅行関係の仕事等で阿蘇を訪れた際の旅行スタイル、それは点と点でしかない阿蘇は、魅力を十分に感じる事はなかった過去。

逆に自分が旅で気づいた情報から大地の魅力を知る旅のスタイル。その魅力を伝える拠点として必要な施設がライダーハウス。この企画を街づくりの観点から行政へ持っていく、結果的に民間で旅館オーナーの懐の広さで瞬く間に旅宿設立に至る。

この施設はホテル、旅館とかなり異なる独特のスタイルの宿、それを訪れた人全てに認識してもらうため一人20分の受付説明を費やす。内容は館内のルールは勿論、地元の理解あっての施設だと言う認識。

騒音、近所迷惑にならない行動を訪れた全員が持つ内容。更に私の手作りマップを元に説明、そのマップには内牧温泉街の温泉、食事処、スーパーなどの情報を掲載しており、それを元に街を歩いて散策する形をつくる。

これは食事、温泉、ジュース一本販売しない寝場所のみ提供するスタイルであり、ここにないのではなく、街に全てがあると言う観点。つまり訪れた人は、自炊場があるため自炊も可能、買出しをして宿で食べるも良し、外食する事も全て好きな形を選ぶ事ができる。

そのため、情報を持って自然に街を歩く事になり、バイク、車では見えない街の魅力が見え、そこはテーマパークへと変貌するのだ。

☆この作品は2006年に熊本の新聞(朝刊)に1年間連載させて頂いた原文を一部修正しています。

 

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