ゲストハウスを始めるまでに英語は必要か?




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Hello. Can I stay?

5年前にゲストハウス”阿蘇び心”を始めるまではこれ聞いても何て言ってるかまったくわからなかったじゃけんです。

いまでこそYes!You canと返せますが、当時は冷や汗かきながら「ソーリー!ワンモアプリーズ!あっ!スローリでね!」と日本語か英語かよくわからない言葉に身振り手振りを添えて応対していたんです。そもそも学生時代なんて「英語なんて日本にいたら必要ない!オレは日本人!日本から出なければそれでいい」と周りに言っては英語テストは最低点の常連。

それが人生わからないものですね!日本一周の旅で気づいた事は、日本って小さいようで地図ではわからない魅力的な場所が沢山。やはり行ってみないと本当の良さなんてわからない。旅して逆に行きたい場所が増えました。

でも、日本人なら日本のどこにでも行こうと思えば老後でもいける、ならば優先順位つけてその年代にあわせ旅先を変えようと決め20代はアジア、30代はアメリカ大陸、40代は欧米とある時思ったわけです。そう思っている当時はまったく英語話せない時。それでもなんとかなるだろうとバックパッカーとして最初に行った国はタイ。

タイと言えばバックパッカーが集まる聖地”カオサン通り”。沢木耕太郎の「深夜特急」世代の私は都会好きではないんですけど、バックパッカーと言えばどうしてもココに行きたい!そこでバックパッカーデビューは念願のタイへ!カオサン通りは約300m程の小さな通りにお店や安宿がぎっしり集結。

路上にも露天が所狭しとひしめきどの店にも欧米系のバックパッカーやアジアの若者で活気あふれ賑わっている場所で通りに面したレストランやBarも手頃な店が多く気軽に入れる。その通り沿いにある適当なレストランを見つけると歩道へ並べた簡易的なイスに席をとりSINGHAビール(タイビール)片手に路上を眺めるのがルーティン。

目の前の路上はテーマパークのパレードの様にひとが絶え間なく左右どちらの方向にもまんべんなく歩いている姿、そしてここに世界の全人種が集まっているのではないか?と思う程、多種多様な人達が行き交い中には物売り、路上で大道芸やギターを奏でて小銭をかせぐ人達も集まる、毎夜お祭りが行われているような熱気がある。

最初のバックパッカーでこれにハマり!その後、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ラオス、台湾、カンボジアなどを1年に1ヶ国訪れ、よし!次はインドだ!そのつもりが、なぜかタイ・タイ・そしてタイとタイへばかり足が運ぶ。そのおかげで30代、40代の当初の予定のアメリカ大陸(アメリカ横断ウルトラクイズの影響で行きたくなった)、欧米は予定大幅変更で実際にはまだ東南アジア専門家状態。

タイへ、カオサン通りへ幾度も行くうちにある日ふと思った事

いつもテーブルの上からはみ出しそうな大量のビール瓶を並べ楽しそうに話をしている欧米のバックパッカー達をみて”その輪に入りたい。そう思ってもまったく英語話せない、そのためその姿を遠目に見ていた時、ふと頭に”英語を話したい”と人生初めて思ったんです。

そこで考えました。英語を本気で勉強するか?いやいや、学生時代あれだけ拒絶している体質から勉強するのはむりだろう。なんとか英語を楽して!楽しく!楽に身につける事はできないか?そんな事を考えながらタイから帰国したある日。

の当時は自分の宿とかけもちで阿蘇市観光協会のスタッフとしても働いていた時阿蘇の山頂へいくとアジアや欧米からの旅行者が沢山いるではありませんか!「これだ!これからはインターナショナルの時代だ!」もちろん、それまでも沢山いたんですけども、英語話したいと思うまでは見てみぬふり。

宿に海外の人を泊めればいい!

実はその当時既に旅宿を初めていたのですが、旅宿といってもバイク乗りが集まる宿、海外の方はほぼこない(1年に数人)宿。そこで考えたのがゲストハウスを立ち上げよう!そうしたら毎日海外からゲストさんがやってきて自然と英語力がつく!そう思い込むと動くが吉日。観光協会でスーツを着る生活を年末で辞め、2012年元旦からDIY!繋をきて作業する日々。

全国からの仲間がDIYお手伝いに駆けつけてくれゲストハウス”阿蘇び心”阿蘇店は2012年3月1日にオープン(その時もまだ英語はまったく話せない)では、そこから自然と英会話力を身につけたのか?違うんです!

阿蘇店オープン当初は女性マネージャーがいました。その女性は旅人であり私が阿蘇で最初に作った旅宿の常連さんでもあり、マネージャーになるまでは阿蘇へ移住してパン屋、ケーキ屋で働いておりお菓子やパンを作らせたら絶品!しかもイラストや館内マップ、”阿蘇び心”阿蘇店のあの手作りマップなど全てこのマネージャーKの手にかかればそれはもう魔法!

しかも英語もフランス語もバリバリ+松嶋ななこさん似ときたら、それはもう訪れるゲストさんの多くはファンになります。そんな人物をどうやってスカウトしたか?

スカウトといえば、それはもうあのジャ○ーさんの名ゼリフ「YOU!来ちゃいなよ!」はい、それで本当に阿蘇店初代マネージャー就任。そんな心強い味方がいればこれ安泰。連日訪れる海外の方に英語で何か訊ねられたら私は笑顔で「シー(彼女へ)」と指差すだけ。はい!まったく英語はなせませんは変わりなし。

ピンチは最大のチャンス?転機が訪れた!

オープンから3ヶ月。春にオープンした事もあり学生さんや社会人、それはもう連日大賑わい!そしてあの日がやってくるわけです。期日はGWあけたとある日。

マネージャーK
じゃけんさん、私辞めます!
じゃけん
……
マネージャーK
私とじゃけんさんやりたい事違いすぎです!
じゃけん
……どういうこと?
マネージャーK
方向性の違いです
じゃけん
方向性の違い?オレらミュージシャンかっ!
マネージャーK
最初から言ってますが私はパン、お菓子をつくるのがメインで考えてますが、これでは宿業務しかせきません
じゃけん
確かに!でも現実宿をちゃんとしないと、まだ始まったばかりだし、体制考えて行こうよ
マネージャーK
私フランスにお菓子づくりの修行に行きたいので辞めます

 

そしてマネージャーKは6月に本当に辞めました。そして本当にフランスへ旅立ちました。当時は私も宿始まったばかりで周囲へ配慮できなかった事が原因。全て私が悪くKにはホント大変な思いだけさせてしまったと後ですごく反省(それが、今の宿づくりの原点として活かされてます)

そんな干渉に浸っているとふと現実の一言が「エクスキューズミー!」

そうだ!英語誰が話すの……。(Kが辞めたらスタッフは私だけです)

今までKに頼りすぎて、英語まったく話せない状態変わりなし!”じゃけん”進歩なし。ところが人間は環境と開き直りが大事!

そこから当面は汗だらだらで「えっと!ソーリー、イージートークぷり〜ず!」変わらず海外からゲストさん毎日バシバシ来る訳です。そんなゲストさんに「英語話せません、日本語で!」とお金を貰う方がいうのはプロではない(そこだけはプロ意識あり)。そこで小学生程度の英語でもとにかく目をみて必死で”伝えよう”とわかる単語だけを文法なんてまったく気にせず話します。

すると思わぬ反応がっ!

相手は「あっ、この人英語苦手なんだ、なら簡単な単語で話そう」と言葉を選んでゆっくり話してくれる英会話教室始まり!そこからの私は1つ1つ相手の発する単語を覚えていくとある事に気がつきました。

1、宿で使う会話はかなり同じフレーズが多いから覚えやすい

 (あれどこ?これある?○○へはどうやっていくの?)

2、英語を話せないと思うと何も進まない、相手に伝えたい、相手の言葉をわかりたいと思う気持ちが大事!

3、日本人は文法を気にしすぎ、英会話は文法を気にせず単語を並べるだけでもとにかく話す

そこからは強いですよ!もう開きなおりですからね。海外から訪れるゲストさん全員先生と考えたんです。もちろん私は生徒。なんと先生は遠い国々から高い交通費をを払って生徒の所までわざわざき英語を教えに来てくれる!まさに”駅近くゲストハウス留学”。ただ、それでは甘え。プロとしてはお金を頂く以上はそれ以上の対価を相手にかえさなくては。

そこで編み出したのが”飲ミュニケーション”。こちらが英語が下手でも文句もいわず併せてくれるお礼にお酒を振る舞うんですね、これが英語上達には最適!なぜか?お互いにお酒飲めば堅いモードなし!普通に友達みたくもう会話も英語か日本語かわけわからん。それがいいんです!相手も教えてる気持ちではなくただただ話を楽しみたい。

こちらは何を言ってるかわからなければ「えっ!今なんて言ったの?もう一度英語で話してくれる?」この環境を1年、そして2年と継続していくうちに自分でも不思議!よくCMで宣伝しているあれです!あの”スピー○ランニング”あれまんざらでもないと思います、耳でいつも英語聞いているとそれが理解できてくるんです!ちなみに私はスピー○ランニングやった事ないですがっ。

そんな”駅近くゲストハウス留学”から5年。いまでは普通に日常会話、そして旅先でも自然と英語で話せるので海外の旅が断然楽しくなっています。英語を話せない人が英語を勉強するため留学に行ったとします。その国で日本人が集まり日本語で会話していると英語力はつかないでしょう。大事なのは場所でなく環境。

その環境で英語にまず耳が慣れてくると英語は自然と身につきます。勿論英語は話せた方が良いですがたとえ英語が流暢に話せたとしても相手に喜んでもらいたい気持ちがなければそれは言葉が通じるだけ。

それよりもゲストハウスを訪れる海外の方はたとえゲストハウスのスタッフが英語が下手でも人間味があり喜んでもらいたい気持ちが出ているなら、英語を流暢に話せる人が感情なしに伝えるよりはるかに相手は喜ぶでしょう。

実際、私の知り合いで今年ゲストハウスを立ち上げた夫婦がいます。場所がら訪れる大半は海外。それでも二人はまったく英語はなせないんですが世界最大級の予約サイト上で評価は10点満点中9 ,3。しかもスタッフ力が9,8点とお墨付き。

もし、これがホテルで相手が忙しいビジネスマンなら英語くらい話せ!ふざけるな!と怒鳴られますが、そもそもゲストハウスを訪れる海外の方は英語力よりも宿主やスタッフの日本人のもてなしを楽しみに来てくれます。話せないと考えるより伝えたい!そして英語に慣れましょう!

まとめ ゲストハウス開始前は英語力なくて大丈夫!ただ、オープン後は英語力必要!まず宿開始したら伝えたい気持ちを大事にしながら相手の英語を理解しようと聞く事から始めて下さい。そんなゲストさんとあなたが談話室で一緒に話す事を想像してみてください。英語力よりも伝えたい気持ちが大事です。

 

 

 




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