ユースホステル減少!衰退から2020年の宿を考える

ユースホステル




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今回は旅人、ゲストハウス経営者としての視点から、近年のユースホステルの減少の理由と「これからの宿」について書きました。ゲストハウス業界を目指す人には、この業界の移り変わりを知って参考になると思います。

日本一周バイク旅を始め、今から20年前はユースホステルに幾度も泊まって良い想い出沢山!現在は九州で4店舗ゲストハウス運営、旅宿の運営歴16年の広島出身じゃけんです。

ユースホステルとは?

ユースホステルとは?この質問を”ゲストハウス”を訪れる若い人に訊ねてみると予想以上に知られていない事実に気づきます。

ユースホステルはドイツ発祥。1人の学校教師が教室で授業を受ける子供達が元気がなく、病気がちを憂い町中の教室から子供達を連れ出し郊外の森の中で授業を行ったところ効果があった事。そこから発想が現在のスタイルになっていきます。

ユースホステル詳しくはこちらをご覧下さい⇒(ユースホステルオフィシャルホームページ

日本にも北海道から沖縄まで全国各地にユースホステルが点在しています。40才以上の方なら泊まった事はなくても名前は聞いた事あるはずです。果たしてそのユースホステルの現状は?

ユースホステルを利用した事ある方に質問します!

Q1. ユースホステルピークの時、全国に何軒ユースホステルがあったでしょう?

Q2.  今現在ユースホステルは何軒あるでしょう?

シンキングたいむ!

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結果は……

1972年
2016年
会員数    630,000人    27,000人 -603,000人
宿泊者数 3400,000人 400,000人 -3,000,000人
  施設数 587軒(1974年) 209軒
    
データ参照元:一般財団法人 日本ユースホステル協会 平成28年度 事業報告書
 .

会員数と宿泊者数はピーク時の約1割

ここまで落ち込んでいます。私が生まれた1974年頃ピークを迎えています。昭和49年と言えばオイルショックなどの時代背景もありますが、それでも1985年までは施設数500軒ありました。いまではピーク時の1/3まで施設数が減っています。
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1986年に500施設をきり、そして300施設をきったのが2006年。そんな2006年の旅宿の環境は北海道を中心とした”とほ宿”、沖縄に多くの”ゲストハウス”が存在するなか本州にもゲストハウスが出現した頃。そんな時代背景から減少の理由を探ってみます。
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ユースホステル減少の理由は3つ

1.ペアレント(オーナー)利用客の高齢化 

ユースホステルの全盛期はもう40年も前のためその頃にオーナーとなった方は多くが高齢です。その時期に使っていた利用客も高齢。利用客の多くは今の若者、そして彼らにユースホステルの認知度が低いので時代と共に認知している年代とターゲットにずれが生じてしまったことが理由と考えられます。

2.建物老朽化 

多くのユースホステルが建築されたのはオーナーその全盛期に立てられた40年以上前の話です。老朽化が進み改装が必要な施設がほとんど。客足が減って改装する費用を回収できないため、閉館を余儀なくされる施設が増えています。

3.競合施設(ゲストハウス、民泊低価格ホテルなど)出現

全盛期時代はゲストハウス、民泊が存在せず、ホテルの値段もいまのように安いチェーンのビジネスホテルが沢山ある時代ではありませんでした。それが近年、ユースホステルより宿泊料の安いゲストハウス、民泊、安いホテル出現によりお客さんが流れてしまっている現状があります。

ユースホステルが減少した理由はこの3点があると考えます。

この結果はゲストハウスを営む私としてけっして他人事ではありません!

このユースホステルの歴史を見て今からのゲストハウスの未来をどう考え作るか?それは衰退の3つの理由、それはどれもゲストハウスを運営する上のリスクとしても同じです。

その中でも特に注意するべき点と考える事は、利用する理由は安く泊まれる。この安く泊まれるが本来のウリではないのですが、知られていないと利用する方は安い宿だからと利用しています。

ユースホステル本来の強みとは……

ユースホステルは価格の安い宿ではない

ユースホステルは単に価格の安い宿ではない

昔はユースホステルと言えば「宿泊料の安い宿」というイメージでしたが、近年は低価格のビジネスホテルや民宿、ゲストハウスなども多くあり、「ユー スホステル=安い」ということはなくなってきています。また、価格競争となり無理に利用料金を下げると、施設管理やサービスの質が低下し、結果的に利用者 が離れるという悪循環になる可能性もあります。重要なのはお金では買えない価値(魅力)、極端に言えば「高級外車に乗っているような人が高級ホテルではな く、敢えてユースホステルのドミトリーに泊まりたいと思ってもらえるような各ユースホステルの魅力」をどう創るかということです。

参照元:日本ユースホステル協会HPより抜粋

この文章はこれからユースホステル開業したい方向けページに書いてあります。”ユースホステルは価格の安い宿ではない”。私とっても共感したメッセージ!まさにゲストハウスの価値も同じと置き換える事ができます。

引用元の文章にあるように「お金では買えない魅力」がユースホステルの魅力であり、それを体験できることが何よりの強みです

ユースホステルのイメージを若い世代に聞くと?あまり頭にうかばない(そもそも知らない)。

今も人気のユースホステル

ユースホステルを利用した事ある私の世代(オーバー40)に聞くと「禁酒ルール」「門限」「ミーティング」「掃除」など昔の教育目的の時代の縛りが今もあると思い、又利用した時にそれがトラウマになり疎遠になっている人が多くいる事に気づかされます。

実際にはそんな厳しい規則は今のユースホステルにほぼ皆無。逆にその縛りを個性として活かし、これだけユースホステルが激減する中でも今も変わらず多くのファン、リピーターがいる有名なユースホステルも存在します。

人気のユースホステル事例

北海道の離島にあるとある有名なユースホステル。そこはユースホステル全盛期を過ぎた今も尚、人気を誇っています。その強みはスタッフが全力でひとつの空間を泊まるゲストと一緒に作り上げる、それでファンが出来ていまも多くの方がそこを目指して北海道へ行きます。その宿が旅の目的地になっています。

共通した人気の理由

私の知っている「屋久島ユースホステル」ペアレント(オーナー)夫婦の宿も賑わっています。実際にそんな方と会って話すと”やる気”が違います。周りがどうであれ我が道を行く!それが他の宿にない価値、魅力を持たれています。

自信を持ってそれだけ日々ゲストさんの事を考えて宿を運営されている姿はユースホステル、ゲストハウス関係なくやはりその宿のオーナーであり、スタッフのもてなしが元気で!風通し良い宿のはずです。

ユースホステルの歴史から学ぶゲストハウスがこれから必要な事

これからのゲストハウスは戦うべきは値段ではなくいかに価値を見いだしその宿だからこそ!魅力を持てるか否か。これにより2020年以降生き残れるかどうか決まると考えます。

ユースホステルの歴史はこれからゲストハウスが辿る道となるでしょう。その上でこれまでよりIT化の時代になると、便利さよりも人としての温かみ、宿の個性がこれまで以上に求められる!そんな時代が来ているように思えます。

これまでゲストハウス”阿蘇び心”阿蘇店・熊本店・太宰府店を展開しながら、今年(2017年)新たなな宿はゲストハウスとも”阿蘇び心”とも名乗らない宿を立ち上げました。

それはこれから先を考え、新たな感覚で宿を立ち上げブランディング中の”B&C Gakubuchi”は現在福岡県内の宿で口コミ(じゃらん1位)、Booking.com2位に育っています

B&C Gakubuchiがゲストハウス”阿蘇び心”と名乗らない訳

これからの時代は急激にゲストハウスを取り巻く環境が大きく変わる中、これまでの感覚だけでは生き残りは難しいでしょう。残る宿それは値段の安さではなく他にない魅力、個性ある宿。

まとめ ユースホステル減少の理由は1.ペアレント(オーナー)利用客の高齢化 2.建物老朽化 3.競合施設(ゲストハウス、民泊低価格ホテルなど)出現。ゲストハウスのこれからはこの3つのリスクを考え、価値、その宿のウリ(魅力)が求められる時代です。

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